<若手文化人対話―ともに語り、考えを分かち合う。>
日韓若手文化人対話2016 in 京都―岡田利規×キ・スルギ
韓国国際交流財団東京事務所は、2015年の日韓国交正常化50周年を記念して、昨年、国際交流基金及び株式会社クオンとの共催で「日韓若手文化人対話」事業を開始しました。
本事業は、次の世代を担う日韓両国の若手の文化人が、日韓両国でさまざまな観点から対話を行うことを通じ、文化人自身、そして聴き手である一般の人々に互いの文化についてより深い理解を促すことを目的に企画したものです。
その第4弾は、劇作家・演出家の岡田利規さんと、韓国の美術家キ・スルギさんとの対話です。
昨年夏、東京・国立新美術館で開催された「アーティスト・ファイル2015 隣の部屋--日本と韓国の作家たち」でキ・スルギさんの作品を見た岡田さんが、「ぜひお会いしたい!」と対談を希望。
今回は、岡田さんの新作『部屋に流れる時間の旅』の上演に合わせ、お二人に、お互いの活動について、日韓両国の演劇や美術や社会状況について、など存分に語っていただきます。
<催事概要>
・日時: 2016年3月20 日(日)14:00~15:20(対談)、以後質疑応答
・場所: 京都市勧業館みやこめっせ
(京都府京都市 左京区岡崎成勝寺町9−1(http://www.miyakomesse.jp/))
・入場無料
・申込:要(先着100名)http://peatix.com/event/152564/
・今後の対談予定(敬称略): 西川美和(映画監督)×ムン・ソリ(女優)―2016年
プロフィール
岡田利規(おかだ・としき)
1973年 横浜生まれ、熊本在住。演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰。活動は従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。同年7月『クーラー』で「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2005―次代を担う振付家の発掘―」最終選考会に出場。2007年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を新潮社より発表し、翌年第二回大江健三郎賞受賞。2012年より、岸田國士戯曲賞の審査員を務める。初の演劇論集『遡行 変形していくための演劇論』(13年)と戯曲集『現在地』(14年)を河出書房新社より刊行。2016年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレ(ミュンヘン)のレパートリー作品の演出を3シーズンにわたって務めることが決定している。
キ・スルギ
1983年ソウル生まれ。ソウル在住。
キ・スルギは物質的な現象や空間での経験に対する関心を、隠喩的で圧縮的な方式で表現する作家である。水、色彩、光などの形状のない物質の独特な属性や、個人が特定の空間で経験する微妙な感情を、主に写真や映像、インスタレーションなどの媒体を通して可視化する。特に、平面と立体、部分と全体、慣れと不慣れといった対照的な概念間の緊張関係を積極的に活用するのが特徴。
『Unfamiliar Corner』(2012)、『Post Tenebrax Lux』(2014)などの作品で、作家の身体が区切られた形式によって画面に登場したり、視空間に痕跡を残す衝動的な動きの形態によって介入したりして、観客の想像力を刺激する。最新作の『砂を噛む瞬間』(2015)は、安部公房の有名な小説『砂の女』よりインスピレーションを得た作品で、日常において感じられる不便さや危うさを主題としたものである。
事業内容に関するお問い合わせ:国際交流基金 文化事業部第1チームtel:03-5369-6061
担当:申(シン)Hee-jeong_Shin@jpf.go.jp
宣伝・取材に関するお問い合わせ:株式会社クオン tel:03-5244-5426
担当:金承福、桑畑 culturetalk2015@gmail.com